飲食店経営のノウハウ

飲食店経営の資金調達

飲食店を開業するとなると、通常店舗の物件費として保証金、店舗の内装や外装の工事費など、また厨房機器や漆器・椅子・テーブルなどの設備費といろんな費用が必要になってきます。

ご自分でお店用の物件を既にお持ちだとか、幸運にも内外装の工事が不要な物件を見つけられた場合などはかなり費用も節約できるでしょう。しかし、通常ですと少なくとも1000万円ぐらいの費用が必要になってきます。

１０００万といえば大金ですから、なかなか全額自己資金でやりくりできるのは難しい人が多いと思います。ただリスク軽減のためにも自己資金は開業必要資金の少なくとも5割程度はできればほしいところです。

最低5割ぐらいの自己資金を用意した上で、足らない分は融資を受けなければなりません。融資は親族から借りられるならまずは親族に頼んでみましょう。また、金利が低く比較的融資が受けやすい政府系の金融機関である国民生活金融公庫や中小企業金融公庫に当ってみましょう。

飲食店開業にあたって必要な資格・許可・届出

仕事の中には一定の資格を持たないと営業ができないものがあります。飲食店開業の場合は、食品衛生責任者資格を有する人を置かなければなりません。ただ、勘違いしがちですが、調理師免許を有している人を必ず置かなければならないということはありません。

また飲食店開業のためには、自分が開業する所轄の保健所に行って飲食業の許可申請をする必要があります。許可申請はオープン当日には間に合わないといけないので、早めに申請をしましょう。

また食品衛生法だけでなく、消防法に基づいて消防署の検査も受けなければ飲食店を開業することはできませんので注意が必要です。検査は防火性などについて消防の基準を満たしているかなどが対象です。

その他税務署に開業届けを提出したり、従業員を雇った場合にはさらに届出が必要になります。飲食業を法人化すれば会社設立の手続きも必要になりますので、計画的に取り組みましょう。